小児歯科について
虫歯リスクを高めてしまう
習慣や癖とは
虫歯はお口の中の細菌による感染症ですが、日常的な習慣や癖など様々な要因が影響しているケースも多くあります。
そのため、毎日しっかり歯磨きをしているつもりでも、虫歯を繰り返してしまうという方は、虫歯リスクを高める原因が他にある可能性があります。
虫歯リスクを高める要因としては、以下のような項目に注意が必要です。
- 生活習慣不規則な間食や、就寝前の飲食などは歯の表面の再石灰化を阻害してしまう場合があります。
- 食生活糖分を多く含む飲食や、歯に付きやすい食べ物などを頻繁に摂取することも虫歯リスクを高めます。
- 唾液の分泌量口呼吸をしている場合など、口の中が乾燥した状態が長く続くほど細菌が増殖しやすくなるため虫歯リスクが高まります。
- 噛み合わせ特定の歯に負担がかかる噛み合わせや就寝中の歯ぎしりなどが虫歯リスクに影響を与える場合があります。
- 歯の形態歯の表面の溝が細菌の塊(プラーク)の入り込みやすい形状の場合など、虫歯リスクは高くなります。
- 歯並び歯並びが整っていないと歯磨きの際に歯ブラシが届かない場合もあり、汚れがたまりやすくなることで虫歯リスクが高まります。
定期検診の重要性
歯科の定期検診は「お子さまの一生の歯の健康を守る習慣」です。お口の状態や年齢によっても適切な口腔ケアの仕方は異なります。
お子さまのお口の中の小さな変化や症状の予兆を見逃さないためにも、定期的に歯医者で検診を受ける習慣を身につけて、早期発見・早期治療につなげることが大切です。
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治療費やお子さまへの負担も
軽減できる定期的な検診で虫歯などお口のトラブルを早期に発見することができれば、治療時間や費用も少なくて済みますし、お子さまへのストレスや負担も軽減することができるで
しょう。お口の状態に合わせて、シーラントやフッ素塗布などの予防ケアを行なうことで、お子さまの歯の健康を保ちやすくなります。
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将来的なメリットも多い
歯並びの矯正もまた定期検診で歯並びの問題を早期に発見することができれば、小さなうちから簡単な器具や装置で歯並びを改善することも可能です(小児矯正治療)。
顎の成長が見込める年齢からの矯正治療は将来、歯並びのために抜歯をしなければならなくなる可能性が小さくなりますし、治療費も抑えられることが多いです。
何より、物心つく前に治療が完了してしまえば、ご本人にとってこれほど楽なことはありません。
小児歯科の
虫歯予防メニュー
虫歯の予防処置
当院では以下の予防処置も行っています。
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シーラント
奥歯などの溝をあらかじめシーラント(プラスチック樹脂)で埋めておくことで、食べかすや細菌が溜まりにくい環境をつくる予防ケアです。シーラントからは持続的にフッ素が放出され、歯質の強化にもつながります。
基本的には永久歯に行ないますが、乳歯でも行なう場合があります。
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フッ素塗布
高濃度のフッ素は歯の表面の歯質を強くする効果が期待できます。虫歯になりかかっている歯の再石灰化を促すこともできます。
当院で使用するフッ素歯面塗布剤は、市販されている一般的な歯磨き剤の約10倍(9000ppm)という高濃度のものです。お口をキレイにしてから歯にフッ素の薬剤を塗り、強い歯をつくっていきます。
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歯磨き(ブラッシング)指導
お子さまのお口の状態は年齢や成長段階によって変化するため、それに伴い歯の磨き方や注意すべきポイントも異なります。
当院では、一人ひとりのお子さんに合わせて、適切な歯磨き指導を考えて行なっております。予防のプロである歯科衛生士と一緒に、大切な歯を守る予防の意識も高めていきましょう。